2001年10月17日(水)
アメリカの住宅ローンはフリーローン?
不動産住宅ジャーナル2001.9.1号に「不況でも米国の消費経済を潤す住宅モーゲージの借り換えによる現金入手」という記事があります。
不況といわれていても、アメリカではまだ住宅価格の上昇が続いているそうです。そしてアメリカでは住宅ローンの借り換えにより現金を手にすることがあたりまえのように行われているといいます。
住宅ローンの借り換えの仕組みは「古い低い借入額のローンを支払済みにし、新しい高額の借入金を抱えることで、その差額をcash-outし、現金を手に入れる」ことです。つまり値上がり分を借り増しして、それを使ってしまうのです。これは1990年代から一般的になり、また最近は金利が安くなったので特にここ6ケ月ほどで頻繁に行われるようになったといいます。
金利が下がったので住宅ローンを借り換えるというのは、日本でも当たり前のことです。違うのは不動産が値上がり分を増額してローンへの借り替えを行い、その増加分を現金で手元において、クレジットカードの返済や消費に回すということです。
バブル時の日本で私たちが経験した自宅担保での使途自由の銀行のフリーローンを思い出します。いやはやアメリカの住宅金融は昔の日本の土地本位制を彷彿とさせます。日本ではこのようなローンを住宅ローンとは呼びません。米国での住宅ローン概念は日本のそれと随分違うのかもしれません。
ちなみにグリーンスパン議長は「結果として消費者出費の下降に繋がるリスクがある」として、住宅ローンのcash-outに懸念を示しているとか。バブルを経験した日本人にはグリーンスパン氏の気持ちがよく分ります。


