2003年5月8日(木)
要塞町の人々・ワンランク上への中古住宅流通
NHKスペシャル「富の攻防:要塞町の人々~アメリカ競争社会の勝者たち~」は見ごたえある番組でした。要塞で囲まれた住宅地をつくり、富める人たちだけが集まり排他的に暮らします。その住宅地に小学校をつくることすら住民の反対でできません。先生等外部の人間がゲートを越えて住宅地内に入ることにより治安が悪化するというのが、何と理由なのです。良いも悪いもまさにアメリカらしい話です。
アメリカの大都市では、その人の住所を聞けば、どんな仕事でどんな年収なのかがある程度分るそうです。同じ暮らし向きの人が同じ住宅地に集まりコミュニティをつくるのが当然のようで、自宅の住所がステイタスになります。要塞町は富を極めた人だけのステイタスあるコミュニティなのでしょう。
アメリカ人はよく働きます。ワンランク上のステイタスを目指し、収入が上がる度に何度も引越しを繰り返します。だからアメリカは中古住宅流通が盛んなのではないかとbird発行人は思っています。
日本では都心部で再開発をすると住宅部分には高級分譲・公団賃貸・公営住宅を混在させました。様々な資産階層所得階層が混在するコミュニティとなり、それが日本では当然です。だからわざわざワンランク上のコミュニティなんか目指しません。引越してもステイタスはなく、どこも似たようなもの (例外もありますが)。これが日本の住宅数当りの中古住宅流通が米国に比べ少ない理由の一つと思います。


